奥田から上野間に戻ってきました。
予定より一時間半早く、14時半に坂下ろしとなるとの事で昼食を摂り休憩。
14時頃、野間神社に上がって山車を見学。
四嶋車はシートを一部外してあったので、これを中心に見学します。
妻台輪から曳綱は出ておらず、金具がはめられています。
越智嶋車は環がついていますが、こちらに曳綱はつけません。
前楫取が独特のスタイルで付くためでしょうか、曳綱が妻台輪から出てるときっと邪魔になるのでしょう。
多くの尾張地方の山車の楫棒は、檜材やそれに近い材質のものですが、こちらは樫材です。
壇箱下の材料も欅の無垢材。
しかも薄板の貼り付けではない豪華さです。
木鼻には漆塗の跡があり、金箔が押されていた事が伺えます。
人の手の届かない上部には、当初の装いの金箔押しの部分が見られます。
他にも、変わり塗りの技法が見られます。
一部の彫刻には彩色がされています。
彫刻の大半は中野甚右衛門重富の作。
力神の裏側に銘が残ります。
どのような彫刻が施されているかはまたいつか紹介できたら…(笑)
彫刻と言えば、上野間駅前を曳いている時に木片が散乱していました。
どうやらこの彫刻が落ちたようです。
越智嶋車もチラリと見えた部分をご紹介します。
壇箱を支えている肘木の錺金具。
実はこれ、継目が無いのです。
展開図を想像してみてください。
何らかの継目がどこかに出てしまうものですが、こちらには一切見られません。
どのようにして作られたんでしょうか?
昔の職人の凄さを感じます。
さて、この日は雨なので、祭関係者の皆さんの履物も様々で長靴を履かれている方も。
多くの人は地下足袋。
楫取は地下足袋に草鞋。
安全を考慮した安全靴の方もいらっしゃいました。
羽織役は下駄です。
サンダルって言う方もいらしたようですが
極め付きは、地下足袋にクロッ●ス!
『人の足下を見やがって』なんて怒られそうな小ネタでした
足下を見ていると、何かが落ちている…なんと!百万円
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