拙blogでは数々の山車祭をご紹介していますが、山車型式が色々ある事には触れていませんでした。

石取祭車の魅力を語るには、まずはこの地方の山車型式の豊富さを知っていただくのが一番かと思います。

知多型山車は既にご紹介いたしましたが、他にも様々な型式があります。
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(愛知県半田市 板山 本板山組本子車)

細かく言えば全ての山車型式が違いますし、譲渡先で独自の改造をされて型式が変わったものも多数あります。
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ここでは筆者独自の大まかな分類の上、呼称は特筆すべき場合を除き山車とし、簡易的な紹介をさせていただきます。
(分布域は主な現存地区を示します。)


【名古屋型】

二層構造外輪で唐破風屋根の上山では、大将人形とからくり人形が置かれます。
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(愛知県名古屋市緑区 有松 東町布袋車)

前棚には屋根が無く、幣振りや采振り人形が乗ります。
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(愛知県清須市 西枇杷島 問屋町頼朝車)

名古屋市内を中心に尾張西部、知多半島西北部に分布します。
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(愛知県名古屋市中区 若宮 福禄寿車)

主な分布域は前述の通りですが、岐阜西濃~中濃地区や三重四日市市、愛知田原市、静岡浜松市にも分布しており、細部の違いで独自の型式と考える方もいらっしゃいます。

  • 愛知県東海市 横須賀 北町組楓童車
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前大幕を下ろし、支輪などに彫刻が多く見られる事などから、横須賀型と分類する方もいらっしゃいます。
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  • 岐阜県岐阜市 明徳 若戎車
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前棚周辺の装飾、縦横比率の差などから岐阜型と分類する方もいらっしゃいます。
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  • 三重県四日市市 四日市商店連合会 甕破り
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戦前の構造を四日市型として分類する方もいらっしゃいます。
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現在の山車構造は名古屋型とも違うところもあるので、新四日市型といえるかもしれません。
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(展示物を撮影させていただきました‌)

他にも輪掛無しのもの、上山無しのものなど名古屋型の影響を受けたと思われる類例山車は、東海三県に数多く残ります。

※名古屋型の比較
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【犬山型】

三層構造外輪で唐破風屋根の上山、中山、下山に分かれます。
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(愛知県犬山市 魚屋町眞先)

上山ではからくり人形が演じられ、中山で人形方が操作を行い、下山で囃子が行われます。
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(愛知県犬山市 本町咸英)

犬山市近郊の尾張北西部に分布します。
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(愛知県一宮市 石刀 大聖瀬古大聖車)


【岩倉型】

犬山型と同じく三層構造外輪ですが、輪掛の有無や柱と車輪、楫棒の取付などが名古屋型と類似する部分が多い、折衷型と言えます。CIMG4504
(愛知県岩倉市 中之町)

岩倉市に3台あります。
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(愛知県岩倉市 下本町杉山車)


※名古屋型、岩倉型、犬山型の比較
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