今回から知多型山車を構成する、主な部材を紹介します。

とは言え、管理人は知多型山車の構造にも疎いので、間違った部分も多いと思います


山車組の皆さんや大工さんからすると違う表記があると思いますが、お許しください。


それでは、前山からスタートです!


  • 前山鬼板(まえやまおにいた)
屋根の上にある正面の彫刻です。
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(半田市 乙川 西山神楽車)

家の屋根で言うところの鬼瓦の位置です。


  • 前山鳥衾(まえやまとりぶすま)
鬼板の上にあるチョンマゲのような部材です。
CIMG9917
(半田市 西成岩 西組敬神車)

鬼板の形状が鬼や獅噛みになっていると、鳥衾を付けない事もあるようです。
CIMG3947
(半田市 協和 砂子組白山車)

獅噛み形式でも鳥衾を付けているものもあり、チョンマゲのようにも見えます。
CIMG4989
(阿久比町 大古根 八幡車)

  • 前山箱棟(まえやまはこむね)
屋根の大棟を箱形で囲った部分で、側面に彫刻が入ります。
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(武豊町 長尾部 下門組八幡車)

  • 前山箕甲(まえやまみのこ、まえやまみのこう)
屋根にあたる部分です。
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(半田市 乙川 南山八幡車)

  • 前山垂木(前山たるき)
屋根を支える骨格のような部材です。
IMGP5960
(半田市 乙川 南山八幡車)

  • 前山破風板(まえやまはふいた)
屋根の曲線に合わせて作られた、屋根の正面材です。
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(半田市 乙川 西山神楽車)

素木の木目の美しさを誇る知多型山車では、玉杢などの銘木を用いる自慢の部材です。

  • 前山懸魚(まえやまげぎょ、まえやまげんぎょ)
  • 前山桁隠し(まえやまけたかくし)
屋根の下の中央部(鬼板の下)にある、屋根部分の顔でもある彫刻です。
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拝懸魚(おがみげぎょ)、唐破風に限っては兎毛通し(うのけとおし)などとも呼ばれます。

懸魚の両側斜め下にあるのが桁隠しです。
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降懸魚(くだりげぎょ)とも呼ばれ、懸魚と同じ意匠で彫られます。
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(常滑市 旧常滑町 瀬木世楽車)

  • 前山太平束(まえやまたいへいづか)
屋根を中央で支える部分です。
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(美浜町 布土 上村組護王車)

力神の彫刻を施しているものもあります。
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(常滑市 坂井 松尾車)

  • 前山太平鰭(まえやまたいへいびれ)
懸魚の後ろにある屋根の下の部分です。
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太平束を挟み、2ヶ所に彫刻を分けているものや
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(常滑市 旧常滑町 市場常磐車)

分けずに一つのものもあります。
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(南知多町 内海 馬場蛇車)

  • 前山虹梁(まえやまこうりょう)
柱と柱を繋ぐ橫材です。
CIMG0258子
(武豊町 長尾部 馬場組長北車)

虹梁を総彫りにしているものもあります。IMGP6106
(半田市 乙川 南山八幡車)

  • 前山斗組(まえやまますぐみ)
斗栱(ときょう)や斗形(ますがた)とも呼ばれる、複雑な形をする部材です。
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(美浜町 布土 大池組山王車)





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